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-- まずパイオニアの業態についてお知らせください。
当社は、ロシア語とフランス語を得意とする翻訳会社です。初代社長が、ロシア極東のサハリンから、戦後に引き揚げてきて1973年に設立したのが始まりで、私は社長としては三代目です。
-- パイオニアがプライバシーマーク(以下Pマーク)の取得を検討するようになったのはどういう経緯から。
ある日、取引先A社から一通のアンケートが届きました。そこには、「パイオニアはプライバシーマークなどお持ちですか。もし持っていない場合は、以下の項目を厳守してください」といって、入退室管理、個人情報管理、ウイルス対策ソフトウエアの導入など、こと細かにセキュリティ項目が記してありました。
-- それは、「プライバシーマークを取得しないと、今後、仕事を発注できるかどうか分かりませんよ」という意味合いでしょうか。
そこまでの意図はなかったようですが、A社が情報漏洩に気を遣っているのはよく分かりました。過去に、A社の仕事をする中で、要人の名簿を取り扱ったこともありました。もしそれが漏洩したりすれば、A社の情報管理責任が問われることになります。
そう考えれば、A社が外注先に情報漏洩対策を促すのも当然です。これからは、いくら翻訳の質が良くても、情報管理体制が整っていない会社は信用されなくなるかもしれない。そう思いました。
-- パイオニアではA社のアンケートにどう対応したのですか。
Pマークを取得するか。それとも、Pマークは取らないがA社から指示されたセキュリティ項目は実行するか。二つの選択肢がありました。
当初は、後者の選択肢でも良いかも知れないと思いました。セキュリティについては私たちも自分なりに気を遣っていましたし、A社から指定があった項目も、それなりに実行できているような気もしたからです。しかし、やはり不安を感じました。
-- どういう不安を感じたのでしょうか。
「自分たちでは、必要十分なセキュリティ体制をとっているつもりだ。しかし、それは第三者から見ても大丈夫なレベルに達しているのだろうか」という不安です。この不安を払拭するには、Pマークのような公的認証を取るほかないと考えました。ただ、社内では反対論もありました。
-- 社内で、どのような反対論があったのですか。
単純な話、「パイオニアのような社員15人の会社でそこまでやる必要があるのか」という意見です。「Pマーク取得となると、コンサルタントも頼む必要があるだろうし、申請費用、登録費用だってタダじゃない。そこまでコストをかけずとも、適切なセキュリティを自分たちで実行すればいいじゃないか。そうすれば費用もかからない」という議論になりました。
このような議論が生じる一つの理由として、会社設立時の事情により、弊社が極度にコスト意識の高い会社、出費にきびしい会社になったことがあります。
-- どのような事情だったのでしょうか。
弊社は、初代社長が70年代初めにロシア極東のサハリンから引き揚げてから、苦労して作った会社です。設立当初は文字通りゼロからのスタートで、あらゆるコストを絞りました。その意識はいつしか社風となりました。裏紙は積極的に使います。1000円、2000円の備品であっても、これは本当に必要なのか、よく考えてからでないと買いません。
このような会社ですから、Pマークの取得やコンサルティングに何十万円も費やすことに如何に抵抗があったか、ご想像いただけると思います。
-- 社長としては、どういう経営判断の下に、今回のPマーク取得(およびワークストラストへのコンサルティング依頼)に踏み切ったのでしょうか。
今回のPマーク取得は、「お客様の信頼を得るための投資」と位置づけました。
パイオニアの節約を重んじる社風自体は、素晴らしいと思います。私も、もったいないことは嫌いです。しかし、翻訳会社は、お客様の大切な情報を扱う業務、信頼あっての業務です。信頼を左右する経費は節約してはいけないと考えています。
また、どうせやるなら、我流ではなく、しっかりコンサルタントをつけるべきだと考えました。
自分たちのセキュリティレベルが、本当に世間に通用するレベルに持っていくには、我流ではいけない。自分たちできまりを決めてちゃんとやっていますというだけでは、それが本当に世間並みなのかどうか分からない。やはり専門家に正しい指導を受けるべきだと考えました。
もう一つ本当のことをいえば、この際だから、コンサルタントの方に社内の反対派の説得を手伝ってもらおうと考えたこともあります。やはり第三者の専門家の意見の方が通りやすいですから。

-- コンサルタント選びはどのように行ったのでしょうか。
まず検索サイトで「プライバシーマーク」などの検索を行い、そこでヒットした会社をリストアップしました。そうした会社のWebを見たり、電話で問い合わせたりしてみた結果、まず以下のことが分かりました。
1.値段を書いていない業者が多い。問いあわせると、かなり高い。
2.値段が安い業者もあるが、座学研修がほとんど。
-- 最終的にワークストラストを選択した理由は。
まずワークストラストのWebには98万円というリーズナブルな価格が明記してありました。でもきっと他と同じように座学研修か、あるいは訪問回数が決まっているなど、サービスに制限があるのだろうと思い、電話して確認してみましたが、サービス内容は、大手コンサルティング会社がもっと高額で提供している内容とほぼ同じか、それ以上に手厚いと感じました。また、Webの内容も分かりやすく、電話対応も明朗で好印象でした。対応は全体的によかったと思います。
電話問い合わせの後、お願いするとすぐ説明に来て、いろいろ説明してくれました。Pマークや個人情報対策についての基礎知識の他、翻訳業界や、出版業界、人材派遣業界などでの取り組み動向についてくわしく教えてもらえました。
説明を聞いて、自分たちのPマークや個人情報保護についての知識が足りなかったことを実感しました。でも一社だけの説明で納得しても良いのだろうかと迷っていたところ、「他のコンサルティング会社も見ておいた方が良いですよ」との助言があり、これはかえって信頼できるなと感じました。
-- そうして、他のコンサルティング会社にも連絡してみて、いかがでしたか。
ワークストラストから聞いた情報をふまえながら他社にヒアリングしたところ、やはりワークストラストの説明の方が良いと思えました。
-- どの点が良かったのでしょうか。
説明の内容は、基礎知識ということもあって、どこもだいたい同じでしたが、説明のていねいさや、かけてくれた時間の長さなどはワークストラストが優れていました。
また、サービス内容についてもワークストラストが提供しているのと同じ内容を要求すると、値段が高くなりました。他の会社を調査したことで、かえってワークストラストにお願いしようという気持ちが強くなりました。
-- そしてワークストラストとの契約を決めたと。
いえ、そこまで言っても、やはり弊社にとっては98万円のコンサルティングは、かなり高額なので、すぐにはお願いできませんでした。もう一度、よく考えましたが、それでもワークストラストで良いと判断できたので、ついに契約を決心しました。ワークストラストが良いと思った点は以下の通りです。
1. 価格が、提供されるサービス内容と比べて、安い
他社は、ワークストラストと同等のサービスで高いか、あるいはワークストラスト以下のサービスで安いかのどちらかでした。
2. 何回も来てくれる
ワークストラストより安いところがあり、そちらの会社にするべきか最後まで悩みました。ただし、その会社は訪問回数が10回と制限がありました。正直、私たちのように素人が、決まった訪問回数でこなせる自信はありませんでした。 実際、ワークストラストさんにはこまめに来て頂いていましたので、訪問回数の制限が ある会社にしなくてよかったと思っております。
3. フォローがある
コンサルティングの後は、きちんとフォローが欲しいところです。ワークストラストは、中溝さんと話していて、この会社なら細かいフォローがありそうだと感じました。
4. 親しみがもてた
中溝さんは、相談しやすい人だと感じました。こちらの疑問にもきさくに答えてくれましたし、セキュリティ・コンサルティング業界の実情についても、ざっくばらんに語ってくださいましたし。
-- これまでのワークストラストのコンサルティングへの感想はいかがでしょうか。
期待していたとおりの内容で満足しています。コンサルタントさんも親切で柔軟でした。でも作業の進め方で、一つ予想外だったことがありました。それは、こちらの自主性を尊重する部分が多かったことです。最初の予想では、コンサルタントに、これが足りません、あれが必要ですと事細かに指示されて、その通りにやるのかなと予想していました。しかし、実際には指示するというよりは、こちらが自主的に考えることを促すような内容でした。
このことには良い面があったと思います。それは、応用が利くようになったことです。指示に従うだけの詰め込み教育ばかりだと、何か予想外のことが起きた時、応用問題を解く必要が出てきた時に、対応できなくなります。普段から、自分で考える力を身につけておけば、対応できます。
一方で、一長一短の部分もありました。あまり自主性を尊重されていると、ついつい宿題を後回しにしてしまうこともあります。私たちの場合は、強めに指示された方が、よかった部分はありますね。自主性とプレッシャー。バランスが難しいですね。
-- ワークストラストへの今後の期待があればお聞かせください。
パイオニアは決して大きな会社ではありませんが、これからもお客様本位で、誠実に仕事をしていこうと思っています。今回のようなセキュリティの整備もその一環です。今後も、必要に応じて指導を受けながら、信頼される翻訳会社としてお客様のお役に立ちたいと考えています。折りに触れ、助力いただければ幸いです。
-- 今日は貴重なお話を有り難うございました。
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※ 翻訳センターパイオニアのWebサイト
※ 取材 カスタマワイズ
※ 取材日時 2006年7月
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